保護犬カフェに行ってきた
某月某日。
あまりにも犬に触りたくて、犬に触られたくて、「保護犬カフェ 立川店」を訪れた。
保護犬カフェ立川店がオープンしてから
— 保護犬カフェ®立川店 (@hogocafe_tachi) 2020年3月4日
昨日1年を迎えることができました😊✨
皆様の温かいサポートのおかげです✨
2年目もより多くの子たちが
本当のお家を見つけることが出来るよう
精一杯行ってまいります😊
2年目の立川店を
引き続き応援宜しくお願い致します✨#保護犬カフェ立川店 #里親募集 pic.twitter.com/m50adirQ0u
立川駅北口から、歩くこと10分。
(覇気のない犬ばかりだったらどうしよう、泣いてしまうな)と一抹の不安を抱きつつ、小さなビルに赴くと、半地下に構えられた店の窓ガラス一面に犬犬犬犬。「なんや」「なんや」「なんや」「なんや」とこちらを見ている。すごい。犬だ。犬がいっぱいいる。
犬圧にたじろいでいると、スタッフさんがドアを開けてくれた。その間も犬犬は、「なんや!」「なんや!」と新しく来た客である私を歓迎してくれる。すごい。犬に熱烈に迎え入れられる、そんな極上の体験が出来るなんて。「すみません入りにくくて」と恐縮がられるが、いや、最高ですと言いたかった。ここでもう、冒頭の不安が消し飛んだ。
犬、元気!!
犬を決して踏んではならぬと慎重に店に入り(その間も犬犬は熱烈に歓迎してくれる。最高)、席に着く。ワンドリンク制(犬だけに)で、人間のご飯とか犬たちのおやつも注文出来る。
犬を抱っこする時は、床に座って(敷物もあったよ)くださいねと言われ、注文もそこそこにさっそく床にどっしりと座り、犬犬を愛でた。
かわいーーーーーーーーー!!!!!!
こちらに寄ってふんふんにおいをかぐ犬、持ってるスマートフォンに興味を示す犬、「抱っこして…」とよじ登ってくる犬(かわいーーーーーー!!!!!!)、いたずらに周りを走りひと撫でだけはさせてくれる犬……。
ここが、この世の天国だと強く確信した。
めちゃくちゃ良かった……(語彙力)。
犬に受け入れられる、肯定される、犬が辺りにいる。
それだけでもう、なんか生きていけるなと思った。
犬ハッピー。犬isラブ。
正直、犬がみんなぐったりしてたらどうしようとか、ご飯を貰えていなさそうな犬がいたらどうしようとか店内が犬好きの許容を越えた不潔さだったらどうしようとか。そもそもどちらかというと大型犬とか雑種が好きな私は、小型犬ズに適用できるだろうかとか居心地悪かったらどうしようとか思っていたが、それらの不安要素は全てまるっと消し去った。
まず、犬たちはみんな元気そうでした。
保護犬たちは洋服を着ていて、背中に名前と、犬によっては「おやつNG」と書かれていた。「おやつNG」ってことは、普通のご飯を健康的に食べさせてもらってる事だろう!(憶測です)
【追記】→「おやつNGの子はアレルギーや下痢をしている子、賢いが故におやつばっかり食べてご飯を食べない子」だそうです!! 犬の特性をきちんと把握している……圧倒的信頼……!!
見るからにガリガリの犬はいなかった(尚、犬種によってはガリガリっぽくなる犬がいることは知っている。イタリアングレイハウンドとか)し、入った時覚悟していた独特の犬臭はしなかった。ぺろぺろされるとあの犬臭はもちろんするので、「コレコレ〜〜」とたまらない気持ちにもなれた。
とにかく、「嫌だな」という気持ちはひとつもならなかった。
店内は、男性ひとりの方、女性ひとりの方もいたと思う。犬に夢中だったので気にしなかった。それは他の方も同様だと思う。とにかくみんな、ただ犬に浸っていた。
面白いなと思ったのは、犬犬がワンワン吠えだしはじめたとき、みんなニコニコしていたところ。ここにいるのは、同じ犬好きなんだと改めて気付かされた。
本当に、すごく良かった。
犬に囲まれ、抱っこして、すごく犬足(満足の意)した。
私は犬が好きだ。心酔している。散歩中の犬を見かけるたび、小さく手を振ってみたりしている。閉まっている店先の玄関マットに体をこすりつけている柴犬(日課らしい。よく見かける)とか、歩いていたのにいきなり座り出す秋田犬とか、可愛らしいカートに乗せられた足の悪そうなマルチーズとか、夫婦と思しき男女と連れ歩く二匹のミニチュアダックスフンドとか。とにかくいつも気がつけば目で追ってしまう。
犬が大好きだ。好きで好きでたまらない。
けれど、経済状況を考えると、犬いっぴき買うのに充分な責任を果たせるとは言えないし、そもそもペットNGの賃貸アパートに住んでいるので、飼いたくても今はまだ飼えないでいる。
飼えないけれど、犬にとにかく飢えていた。飢えて飢えて、気がつけば「犬のいる場所」を探し求めていた。たどり着いた先が、「保護犬カフェ」だった。
売上は全て保護犬たちに使われるという。差し入れを渡す人もいた。おやつを買おうと思って、けれどもう誰かがおやつをあげていたので、なんとなく犬に気遣って使えなかったお金を、帰り際募金箱にねじ込んだ。お金が詰まってぱんぱんの募金箱だった。
犬を飼うなら絶対、保護犬にしようと思ったし、これから犬を飼う良識的な人たちが、まっさきに思い浮かべるのが保護犬であれば良いと思った。生体販売についてとやかく論じる気は無いけど。
今はまだ、犬を飼えないので、また保護犬カフェに行こうと思う。
あんまりたくさんお金は出せないけど。絶対また行く。(なんならもう行きたい)
(以下は犬好きによる写真である。映えることよりも目の前の犬を堪能したいという思いが強すぎたため、ひどい出来だがそこにいる犬たちの輝きは決して失われない。犬is光)
いっぱいいる
可愛い
犬…?
躍動感